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アハハハハ…こんなオモロイ映画評、読んだことない!
雲谷斎がこてこて大阪弁で、映画をズバズバこきおろし、ほめちぎります。
ノリのいい読者からのオモシロ&マジメな映画投稿もどんどん掲載します。
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09/01 |
『明日の記憶』 |
雲谷斎 |
採点:★★★★ |
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『溝が埋まらんかった』
【ストーリー】
広告会社の営業マンとして働く雅行は、大きなプロジェクトと娘の結婚を
控えて忙しい日々を送っていたが、50歳を前にしたある日、医師から
「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。
【雲谷斎感想】
会社でそこそこの地位について、ブイブイ肩書きだけでモノ言うてる
中年のおっさんが見たら、内心では異口同音に思いよるんやろなぁ。
「身につまされる話やなぁ、明日は我が身や……」と。
ガックリしたら、開き直って新地にでも飲みに行ったらええがな。
今、流行りの記憶がなくなるっちゅう病気の話や。
若年性アルツハイマーっちゅう、まぁ気の毒なやっちゃねん。
渡辺謙が原作読んで、ぜひわしがやりたい!と懇願したっちゅう
やないかい。そのせいか鬼のような演技やったわ。
話は広告代理店の部長でバリバリやったんが、だんだんしょーもない
物忘れするようになりよるんや。
誰でも知ってるタレントの名前が出てこえへんとか、アポの時間を忘れる
とか、メルマガの発行日を忘れるとかや(それはわしやがな)。
ほいで、加速度的にボケていって、日常生活もままならんようになって
いくんや。
女房役の樋口可奈子が上手いさかいに、家族の辛さがよう出てる。
娘の結婚式でスピーチの紙を忘れて、おっさん、なんとかアドリブで
しゃべるんやけど、これが最後の花や。
後ろや前の席のおばはんからズルズル、チーン、ウゥゥッ……っちゅう、
得体の知れん怪音が漏れてくるのもいとおかしや。
わし、確かに難病を直視したええ映画やと思うし、俳優陣の演技にも
文句はおまへん。
ちゅうか演技がみごとで、ドラマ設定もデキ過ぎの感があるさかいに、
時間が経てば経つほど距離感があって、溝が埋まらんかったんや。
演技を見てるけど、リアリティは見えてこないとでも申しましょうか。
それはエンディングの窯焼き小屋徘徊の、あまりにも「美しい」思い出と
忘却のシーンに、悲しく結実しとったように思うんや。
【2006/05/13公開/ヒューマン/製作国:日本/配給:東映】
監督:堤幸彦
出演:渡辺謙/樋口可奈子/坂口憲二/吹石一恵/木梨憲武
■公式サイトhttp://www.ashitanokioku.jp/
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