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アハハハハ…こんなオモロイ映画評、読んだことない!
雲谷斎がこてこて大阪弁で、映画をズバズバこきおろし、ほめちぎります。
ノリのいい読者からのオモシロ&マジメな映画投稿もどんどん掲載します。
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06/07 |
『あおげば尊し』 |
雲谷斎 |
採点:★★★ |
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『いちばん大事な命の授業や』
【ストーリー】
父の命はあと3ヶ月。父を自宅に連れ帰った教師の光一は、生徒たちが
ネットで死体写真を見ることを叱る。なぜ悪いの?という生徒たちの疑問
に、最期の時間を生きる父の姿を見せる課外授業を計画する。
【雲谷斎感想】
テレビのトーク番組で、いつも青筋立てて吼えまくってるテリー伊藤が、
ぬわんと先生役で主演しとりますんや。
もうすぐ死んでしまう病気のおじじも元教師で、家族みんなで看取ってる。
テリーか担任するクラス男子で、死体に興味を持ってしもて、インター
ネットで写真見るのが好きなガキがおって、先生も困ったりしてる。
よっしゃ、ほなうちの爺さんを見せたれちゅうことで、何人かに死にかけ
の親父を見舞いさせて「命」を体感させようとしよる。
ものも言えず、点滴で寝たきりのおじんやけど、手を握らせて、ほれ、
温かいやろとガキらに言うんや。
「父は黙ったまま、私たちに最後の授業をする」っちゅう映画のキャッチ
フレーズの意ですなぁ、ここが。
ドラマでようある、めっちゃ正義感の強い熱血教師とか、ゴクセンみたい
に八方破れな教師像とちゃう。
ごく普通の地味な先公で、生徒を見舞いさせた事件で、教師仲間から
つるし上げられてすぐ謝ったりする根性なしや。
死にいくおじじは厳しい教師やったらしく、人気もなかったさかいに
教え子は誰も見舞いにも来ん。
寂しくとうとう、まんまんちゃんになってしもて、こじんまりとした
葬式が終わり出棺ちゅうときだす。いやー、泣かせてくれよるなぁ……。
参列者の中から「先生っ!」と感極まった声がいくつも上がるんや。
まさか来るとは思いもせん中年になった教え子らが来とったんや。
ほいで巻き起こる「あおげば尊し」の歌声やがな。
抑えたテリー伊藤の演技も光ってるし、最後のホロッとくるシーンは
やっぱりええもんや。
しんみりとええ映画に、わしは皇族みたいに控えめな拍手をして、
周囲に軽く会釈して席を立ったのでおじゃります。
【2006/01/21公開/ヒューマン/製作国:日本/配給:テンプリント、スローラーナー】
監督:市川準
出演:テリー伊藤/薬師丸ひろ子/加藤武/麻生美代子
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