『守りたいのは愛ですか?』
第一線を退き、教官としての日々を送るIMFのエージェント“イーサン・ハント”。私生活では恋人との婚約など第二の人生を始めたばかり。しかし、突然の指令によってイーサンの元訓練生リンジーの救出に向かうことになった。そして思わぬ陰謀に巻き込まれることに・・・。
毎回スリリングなアクションを魅せるイーサン・ハントの活躍も、ついに3作目となったが、やはり流れる月日を感じさせる。そう、スクリーンの中にあるのは家族を持とうとするヒーローの姿である。シリーズものではよくある話だが、恋人に正体を隠す苦悩など、あまり見たくはないが少々年を重ねたヒーローといったところだろう。前作でのイーサンはまさにスーパーマンのような活躍をみせているだけに、人間味のある人物像が際立っている。これまで背負うものがなかった・・・描かれてこなかったということなのだが、妻を人質に取られ、自らも時限爆弾を仕掛けられるなど、弱みを握られてしまった。無謀な戦いをするのは同じだが、妻を救う為、そして自らも生きる為の戦いになった。人間くさい(人間だが・・)ヒーローなのだ。そういえばリンジ―との関係は深いようだが・・・もう一つドラマを期待していたが曖昧である。救えなかったという展開はこれまでにはなかったかもしれないが、できれば不可能を可能にするくらいの活躍を見せてほしいものだ。悲しみにくれるイーサン・ハントは、普通の男になってしまったようで寂しい。
そういったドラマ部分が充実した今回の作品だが、もちろんアクションはさらに過激に魅せる。変装に新兵器などスパイアクションは満載。前2作のアクションをダブらせるあたり、延長にある作品なのだと実感できる。しかし、ストーリーは秘密兵器“ラビットフット”をめぐるものであったはずが、結局、正体は明らかになってはいない。たぶん世界は救われたのだろう。今回は愛を守り抜いたヒーローという印象だが、世界を救うイーサン・ハントの活躍、次のミッションはあるのだろうか?
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