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10/27 |
『イン・ハー・シューズ』 |
yamao |
採点:★★★ |
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『見つけられない心の靴』
同窓会の夜、酔ったマギーは継母から家を追い出される。姉のローズの家に転がり込むが、そのだらしなさからついに喧嘩別れしてしまった。やがて知った祖母の存在、訪ねた先のコミュニティで老人たちとのふれあいで見つけるものは・・・。
ルックスとスタイルが唯一の自慢のマギー(キャメロン・ディアス)は、職を転々としその日暮らし。一方、姉のローズ(トニ・コレット)は弁護士だが容姿にコンプレックスを持ち恋愛に臆病である。対照的な姉妹、そんな二人は互いに嫌悪感を抱いて反発してしまう。よくある姉妹の喧嘩かもしれない。それは伝わらない優しさ、些細なすれ違いなのだろう。そんな二人が本当の自分を探すストーリーである。
物語のキーとなるのはタイトルにもある「シューズ」。ストレス解消に靴を買ってはしまい込んだままのローズ、勝手に姉の靴を履いて就職活動しているマギーである。靴を“自分に合った生き方”に例えるならば、理想を求めて夢見るだけのローズ。他人の人生に乗って生きているのがマギーなのだろうか。そう二人は自分に合った生き方を見つけられずにいるのだろう。そんな折に判った祖母の存在。エラ(シャーリー・マクレーン)との出会いは二人のすれ違った時間を巻き戻す。それは現在の社会から失われつつあるコミュニケーション、かつての家族の姿ではなかったのか・・。物語の核となるのは、マギーがコミュニティでの老人たちとの交流から、自分の欠点を見つめ必要とされることに生きがいを見出すところだろう。はじめは他人などお構いなしの振る舞いから、やがてコミュニティの一員となる姿はコミカルであり、またホロリとさせる。そして仕事一筋のローズも、仕事を離れてみれば活きいきとした自分に気づく。しだいに輝いてゆくトニ・コレットの変身ぶりも面白い。そしてもう一人、シャーリー・マクレーン演じるエラの存在感はさすが!作品を締める。
はたしてこの物語はマギーの話なのか、ローズの話なのか・・・。それぞれ自分の靴を見つけることができたのだろうか?そもそも三人の出会いは、気づかないふりをした“本当の自分”を確かめるものだったかもしれない。“自分にあった靴”それは案外身近にあるのかも・・。
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