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09/15 |
『チャーリーとチョコレート工場』 |
yamao |
採点:★★★★ |
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『夢の世界はそんなに甘くない?』
世界中で売れているウィリー・ウォンカのチョコレート。しかし、その工場には15年も人の出入りがないという謎を秘めていた。ある日、経営者ウィリー・ウォンカは宣言した。ウォンカの板チョコに入っている[ゴールデン・チケット]を引き当てた5人の子供を工場に招待すると・・。
ティム・バートン監督が描く不思議な、そしてどことなく不気味な雰囲気のチョコレート工場が舞台である。さらに風変わりな経営者ウィリー・ウォンカを演じるのはジョニー・デップ。バートン監督とのコンビは話題になるが、いつもながら独特の世界をかもし出している。物語はチケットの争奪戦で始まるが、現実にありそうで笑ってしまう。そして幸運にも最後のチケットを手に入れたのは貧しい家のチャーリーである。チャーリーにとってチョコレート工場は夢の世界。チョコレートの滝にお菓子でできた木々や草花。ここで描かれているのはそういった子供のころに夢見た世界なのである。だからといって子供向けの作品かと思いきや、意外にも社会を風刺したブラックユーモアをみせてくれる。工場に招かれたチャーリー以外の4人の子供達はふてぶてしいガキ(お子様)である。エゴや欲望むき出しで、子供というよりも嫌な大人を映しているようだ。夢見ることを忘れた人たちかも・・。結局、勝手な行動で痛いしっぺ返しを受けてしまうわけだが、シュールな演出に笑えるような笑えないような・・。対して子供のように無邪気なウォンカは夢のような?!発明をする天才。素直に共感するのはチャーリーだけであり、やはり風刺的な感じだ。子供が観ても楽しめる作品ではあるが、どうも描かれているのはチョコレートの話ではなく、人の幸せといったテーマを暗に描いているのではないだろうか。
チョコレートは大好きだが、家が貧しいチャーリーにとっては誕生日の楽しみ。それでも家族との生活は満ち足りたものだ。対してウィリー・ウォンカの理想の世界には何かが足りない。本当に大切な物とは・・。邪魔な物すべてを排除して理想の世界を作っても、それで幸せなのか?ウォンカを勘当した父親と変わらないではないか。わがままな4人の子供たちと変わらないのではないだろうか。ウォンカはチャーリーによって大切なものに気付くあたり、ほのぼのとしていい話である。でも、チャーリーは拾ったお金でチョコを買っちゃいましたね。何か将来に影を落としていますが・・・・。描かれているのは抽象的な世界だから、観る人によっていろいろと解釈はできそうな作品である。決して同じでないチョコレートの味のように・・・。
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