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08/29 |
『奥さまは魔女』 |
yamao |
採点:★★★ |
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『恋する心、それは解けない魔法?』
いまや落ち目のスター俳優であるジャックは、TXドラマ“奥さまは魔女”のリメイクに自分を引き立てる女優として素人のイザベルをスカウトした。しかし彼女は、普通の恋に憧れて人間界に来た本物の魔女であった。ドラマと現実が交錯する中、二人は恋に落ちるが・・
かつての人気TVドラマ“奥さまは魔女”をリメイクするというシチュエーションを描いたラブコメ作品である。面白いのは昔のドラマのイメージはそのままに、平行した世界として現在に置き換えたところであろうか。サマンサ役のイザベルをニコール・キッドマンが演じるが、存在感があってコメディーもお手の物といった感じだ。いつもとはイメージの違う彼女を見ることができる。そしてドラマの母親役シャーリー・マクレーンや実の父親役マイケル・ケインが脇を固めていて、大物俳優のつぼを押さえた演技がアクセントになっている。昔に見たTVドラマは、子供のころであったから今ひとつ面白さは感じなかったのだが、今思えば夫婦の間の現実的な話題や問題が取り上げられていたのだと納得。そして、今回の映画作品ではドラマの制作現場や舞台裏が描かれていて、違った角度から見ることができるのも面白いものだ。もちろん現代の作品だけに映像表現など凝っていて、イザベルの使う魔法は楽しめる部分である。
はたして、この作品が描いたのは何だったのか・・。単なるリメイクではないラブコメというところなのか? 二人の恋が成就するまでに、もうひと波乱あるなら印象もまた違うのだろう。盛り上がりに欠けるが原作へのリスペクトだろうか、大げさ過ぎないのがこの作品ならでは。そして主役の二人を見てみれば、魔女であるイザベルは願えば何でも手に入れられるはずだが普通の生活に憧れる。対してジャックは、かつてのスター俳優としての地位を取り戻そうとして必死。それは相反する想いだがうまくかみ合ってしまうあたり、現実にありそうな不思議な恋のめぐり合わせだろう。そして当然、気持ちはすれ違う。魔女である自身を受け入れてほしいイザベルと、秘密を知って離れてしまうジャック。互いに離れて気が付く大切なものとは・・・。二人が求めたのはドラマのような生活。それが二人にとっての理想であって、本当の自分であったということなのだろう。偽らない姿は観る側にとっても理想の夫婦像かもしれない。“奥さまは魔女”というより“奥さま”になるまでを描いた作品だが、ほのぼのとしたアメリカンなラブストーリーである。
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