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07/25 |
『アイランド』 |
yamao |
採点:★★★★ |
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『理想と現実/クローンの復讐』
近い将来、環境汚染によって外界から閉ざされた施設で生活している人類。人々は地上最後の楽園である“アイランド”への移住を夢見ている。そんな生活に疑問をもったリンカーンは、ふとしたから施設の恐ろしい秘密を知ってしまった。ここの住人はクローンであり、施設は移殖用の臓器を生産する工場であったことを・・。
マイケル・ベイ監督による未来を描いたSF作品であるが、迫力あるアクションとコミカルな演出が効いた“らしさ”を魅せる。ここで描かれる世界は現代とさほど変わらない風景、その中に散見する未来の建造物や乗り物が現実的な未来を表現している。そして、SFでは度々取り上げられるクローン技術だが、実現可能であるなら倫理をどうするかという人類に突きつけられた大きなテーマである。主役であるリンカーンを演じるのはユアン・マクレガー、幅広い役を演じているがアクションシーンもよく似合う。ヒロインのジョーダンを演じるのはスカーレット・ヨハンソンであり、無垢な二人の純粋な愛もこの作品のみどころである。もちろん、アクションシーンはマイケル・ベイらしいものだ。ハイウェイのカーチェイスなど、現実的な描写がアクションシーンをリアルなものにしている。
この作品が示したものとは・・、クローンに対する倫理だけではないだろう。施設を脱出したリンカーンとジョーダンだが、彼らにはクローンを依頼したオリジナルが存在する。オリジナルは快楽をむさぼり、結果として痛んだ臓器のスペアを金で買う。知らないとはいえ自身のクローンを殺すことに平然としているあたり無責任なところだ。オリジナルとクローン、いったいどこが違うのか?体は同じだが、その心は?性格も同様ならオリジナルとの違いはないのだろう。しかし、純粋に育ったクローンのほうが人間らしいではないか。その心は本来オリジナルが持ち合わせていた心ではないだろうか。未来の人類が失ったもの汚れたもの、それは環境ではなく人としての心かもしれない。お互い生きるために必死であるのは同じこと。生きる為の犠牲、それが自身であったなら殺すのは自身の良心かもしれない。まぁ、この作品で描かれたのは極端に行過ぎた未来である。リンカーンたちにとってアイランドは架空のものだったが、彼らの持つ純粋な心は人類にとって残されたアイランドではないのだろうか。
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