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08/31 |
『NANA ナナ』 |
桜井淑実 |
採点:★★★★☆ |
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『二人の女性の出会いはごっつい熱い世界を描き出した!!これはいい。』
20歳の女性二人。名前はどっちもナナ。偶然、電車の中で出会った二人はまるで正反対の性格ながら、惹かれあう。そして部屋探しでまたまた再会。ルームメイトとして、共同生活をしていくことになる。
思いっきり女の子している小松奈々は、東京の美大に行った彼氏を追いかけて田舎から出てきた。彼氏のためにせっせと掃除をして、ご飯を作って、つくしている(つもり)のだが、どうにも空回り。あんまり生活力なく、まわりを疲れさせるが、本人はいたってマイペース。
います、よくいます。マジにいます。自分を客観的に見たトコがないので、自分はどうだ?といわれると断言できませんが、絶対、自分派ではない。でもいます。この奈々的女子の表現のうまさに、まず喝采。
巧すぎて、エキセントリックな役が多く、フツウの女の子の役がなかなか回ってこなかった宮アあおいちゃんですが、まさになりきっております。こういう女の子は、えてしてふられる場合が多いわけですが、思いっきり落ち込んだ後、立ち直りのはやさも強み。
さて、一方ロックバンドのボーカルを目指すナナ。クールで、野良猫のような飄々とした雰囲気。内に秘めたものを感じさせながらも、それを明かそうとはせず、どことなく近寄りがたい。しかし、それはただの外面。中身は超ホット。人情に厚く、燃えるようなものを持つ一人の女の子。百万人が右に行こうとも、ただ一人左に行くような感じかも。まあ、ほとんどの女性がシンパシーを抱くタイプの女性だ。自分に出来ない事をやってくれそうな女。いまどきの歌手をほとんど知らない私は、中島美嘉のすごさも、なんも知らなかった。
と言う事で、私は一切何の先入観もなく、予備知識も、原作も何も知らずに見た。二人の女の子の出会いの物語。素直によく出来てたと思う。さまざまな立場の人たちが登場するのだが、それぞれの心情が的確に丁寧に描かれる。
さまざまな思いを抱いて別の世界に飛び込んでいく勇気と弱さ。そこにつきものの不安な気持ちに希望に夢。自分の抱いている大事な思い、それらが胸にきゅんと描かれていく。そういえば、そんな思いもあったなあなどと、甘酸っぱい気持ちを掘り起こしてくれた。
原作の漫画は熱狂的なファンが多く、ものすごい数のベストセラーということなので、多分、映画を見たいという人はそのファンが多いと思うが、漫画を一切知らない私は、一つの映画として見た。沁みた。うまい。いい。こんな世界が漫画で描かれているのか・・・。
うーーん、少女漫画、恐るべし。
さらに映画を盛りたてているのがサントラ。オリジナルの曲ながら、さすがプロ。耳と心に残る曲だった。役者、本、音楽、すべてをキッチリそろえれば、いいものが出来る。
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