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『リアルだし緊迫感はあるけど、イマイチ怖くなかった「ノロイ」』
ある日、怪奇実話作家の小林雅文の家が全焼した。
奥さんの焼死体は見つかったのだが、小林雅文は行方不明。
その小林雅文は、失踪前に「ノロイ」という怪奇ビデオの制作を手がけていたのだが、これが完成すると同時に小林は姿を消したと。
「ノロイ」の内容を見ながら、小林が一体何を見たのかというコトを追いかけるのが今作品です。
ちなみに、「ノロイ」の内容はと言えば、ダムに沈んだある村に伝わる呪術を追いかけるドキュメンタリー。
ま、一応ね、触れ込みとしては“実話”らしい(あくまで“らしい”)。
ですが、全く無名の学生が森に入って勝手に行方不明になっちゃう「ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1998/米)」とは違って、主人公が作家なんだから書籍が無いとおかしいし、いくらなんでも誰も知らない作家てコトはないだろうし、作品内で扱われるTV番組を見たコトある人がいないとおかしいワケで、そういう点で“実話”感を出すのは、ちょっと難しかったんではないかと思うんですよね。
小林雅文の公式サイトとかもあるにはあるんですが、もうちょっと手ぇかけて作ればいいのに、とか思ってしまいましたよ……(失礼)。
まぁいろいろ気になる点はありましたが、そこら辺のとこをおいて考えると、けっこうリアル感ありあり。
ホントにドキュメンタリーな感じでしたよ。
ちゃんと言語学者に電話などして調査しながら真相に迫っていったり、最初は無関係に思えた数個のエピソードがひとつにまとまっていくところなんかはすごい。
ただ、リアルなドキュメンタリータッチに徹底しているので、荒唐無稽なドッキリ描写がほとんどと言っていいほど出てこない。
例えばタンスの上から白い顔がのぞいてるとか、そういうホラー描写はほぼナッシング。
少しずつ真相に迫っていく緊迫感と、日常の中で何かがおかしくなっていくぞわぞわ感はあるんですが、ドッキリ感にイマイチ欠けるのよね〜、などと思うワケで。
ドキュメンタリーとしての生々しさはすごく感じられると思いますが、積極的に怖がりたいと思って見に行くと、けっこう肩すかしを食ったような気分になるかも。
あと、ホラー特有の嫌〜な後味(しばらく暗い所が怖いとかさ)が意外と無いのも残念です。
ホラーと思って見に行くよりも、ホラー風味のドキュメンタリーと思って見るのがオススメっす。
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