女のたくましさ、母性の揺るぎなさに脱帽です!
九州、若戸大橋のたもとに間宮運送という小さな運送会社があります。
社長の間宮(中村嘉葎雄)は、かつてバスジャック事件にあった梢(宮崎あおい)や借金とりに怯える後藤(オダギリジョー)などすねに傷を持つ者たちを雇っていました。
彼らは疑似家族のように暮らしています。
ある日、中国人の追っ手からのがれ、運転代行を始めた健次(浅野忠信)は、間宮を送ってきて、間宮の妻・千代子(石田えり)が自分を捨てた母だと気づきます。
復讐にもえる健次は、わびる母に頼まれ、何くわぬ顔をして、間宮運送で働き始めますが……。
一言で言って、「女はコワイ」としみじみ感じさせる作品です。
間宮との息子より、健次を会社の跡取りにと画策する母親が一番スゴイです。過去の過ちを反省するでもなく、突然現れた健次をとことん、コントロールしようとします。
自分が一番可愛いと隠さないたくましさに、感動すら憶えます。他の女性たちもみな、根性入っています。
しょせんは、女の手のひらで踊っている男たちが、かわいそうかも。
本作は『HELPLESS』、『EUREKA ユリイカ』に続く青山監督の「北九州サーガ」の集大成に当たります。
前二作を見ていなくても楽しめますが、見ておくとさらにわかりやすいです。
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