店長の映画言いたい放題『スキージャンプ・ペア』
総監督(原作)は真島理一郎、監督は小林正樹。
スキージャンプ・ペアという競技がどのように生まれ、
そしてトリノオリンピックに繋がっていったかを、ナレ
ーター(谷原章介)を通じて紹介していく、二部構成の
ドキュメンタリー。北海道工科大学の原田敏文教授(志
賀圭二郎)は、冷凍庫内でポッキンアイスが2つに分裂
するのを発見し、1994年に「一部の有機体が氷点下環境
において、加速飛行する時、その素粒子は、分裂し、安
定状態を保つ」という通称“ランデブー理論”を発表し
た。これを追求すると、スキージャンプはペアで飛ぶほ
うが、飛距離が増すことになる。この理論を裏付けるた
め、教授は双子の息子たち(益子智行、益子和浩)に特
訓をおこない、遂にペアでの飛行に成功する。スキージ
ャンプペアという新競技への理解、競技人口の増加に奔
走する原田教授の熱意は、徐々に賛同を集め、海外から
の挑戦者も現れた。アントニオ猪木(本人)の平手108
発、原田教授の死去、離れ業の完成、バミューダ事件な
ど、紆余曲折しながらも、遂にこの競技はトリノオリン
ピックに正式採用される。
文句なく、お勧め。レンタルではなく、一家に一本っ
て感じ。
もともとはCG制作の過程で生まれたネタである。こ
れがDVDになり(こっちは観たことある人、多いんじ
ゃないかな?)、遂に劇場映画である。しかもCGと実
写の合体作として、である。
ホンモノのアスリートが出ていることが素晴らしい。
船木や八木や荻原、勇姿がまだ瞼に焼きついている人も
少なくないだろう。彼らが、自分の言葉で、スキージャ
ンプペアを語っている。凄い。
さらに、108つの煩悩を吹き飛ばすために、ランデブ
ー飛行を成功させ滑走してくる競技者を、張り手でなぎ
倒すアントニオ猪木の、その本気度!妙に説得力がある。
ちりばめられた小ネタやパロディの数々も、とっても
素敵でくすぐられる。
いまや、近代スポーツ文化はかなり成熟している、と
いう意見もあるが、しかし南米アマゾン川の逆流現象
“ポロロッカ”の波に乗るサーファー(落ちたらピラニ
アが待ってる)とか、まだまだ未知の競技がありそうだ
し、って、そんなことはど〜でもいいから、誰か、ペア
でジャンプしてくれ!
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