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06/27 |
『猟人日記』(R-18) |
ムービーランド |
採点:★★★★ |
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『店長の映画言いたい放題「猟人日記」』
第二次大戦後の英グラスゴー。運河を行き交い荷物を運ぶ平底船に住み込みで働くジョー(ユアン・マクレガー)は、スリップ一枚しか着ていない水死女性を雇い主レズリー(ピーター・ミュラン)と引き上げる。閉塞的な船での生活。本ばかり読み、物憂げに遠くを見つめるジョー。レズリーの妻で船の所有者のエラ(ティルダ・スウィントン)はジョーに誘惑され、肉欲に溺れ、遂にレズリーを捨てた。ジョーは、離婚調停を進めるエラから逃げるため陸に上がる。パブで知り合った男の家に下宿しつつ、死んだ女性の殺人罪立件としての裁判が始まることを知り、公判を傍聴するジョーは複雑だった。死んだ女性は、実はジョーと二年以上も一緒に暮らしたキャシー(エミリー・モーティマー)だった。小説家志望のジョーとキャシーの関係が終わった二ヵ月後、偶然出会った二人は、川辺のトラックの下で久しぶりにセックスしたが、そのとき彼女の妊娠を知る。つれなく振り切るジョーに追いすがるキャシーは、川に落ちた。彼女は泳げなかった。
アウトロー作家として知られる(らしい)、アレグザンダー・トロッキの原作を忠実に映画化したという。映画としての力量が、まず凄い。全篇、粘つくような生臭いセックスばかりを配置しながらも、やるせなくて不完全燃焼で生きる価値が見いだせなくて、しかし知恵があり観察力に長け寡黙が自分に有利に働くことを知っている主人公ジョーを、陽光の乏しいイギリスの景色と共に、冷静に淡々とスクリーンに刻み続けるのである。
もちろんこれは、書いて撮ったデヴィッド・マッケンジーの才覚ではあるけれど、ユアン・マクレガーがまた、期待に応える名演を見せているのであった。ライト・セイバーを振り回しているだけだと思ってたけど、こんなに巧かったなんてね〜感心。
しかし、文字通り身体を張っているのは(ユアンもチ○コを見せてるけど)、女優たちなのである。がさつでいつも疲れている中年女を巧く演じているティルダ・スウィントンは、張りを失いつつある乳房にハエを這わせ、クラッカーを口から撒き散らしまくし立てる。『キッド』ではブルース・ウィリス相手にキスもしない純情娘を演じていたエミリー・モーティマーは、カスタードとケチャップまみれになり抗いながらもジョーに屈してイカされてしまうのだった。
成人指定だしインディペンデントな映画だけど、見つけたら観ておいたほうがいいと思う。何度も観る映画かどうかはわからないけれど。
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