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05/27 |
『真夜中の弥次さん喜多さん』 |
ムービーランド |
採点:★★★★ |
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『店長の映画言いたい放題「真夜中の弥次さん喜多さん」」』
江戸時代の長屋。弥次郎兵衛(永瀬智也)はお初(小池栄子)という女房がいながら、ヤク中の喜多八(中村七之助)とホモ仲だ。リヤル(現実)と夢の区別がつかない喜多のヤク中が進むにつれ、何とかしなくてはと悩む弥次は、ある日“お伊勢参り”のDMを見て、喜多を早速旅路に誘う。笑いを取らないと通れない関所、喜び組、アーサー王と秘剣エクスカリバー、三途の川と奪衣婆、不思議なバーと毒キノコなどを経験しつつ、二人はとにかくバイクで爆走だ〜!
想像を超えて面白かった。クドカンに屈した気がして悔しい。
なにしろ原作が、しりあがり寿である。彼は天才だ。説明するまでもないのであるが、でもそのアニメを映画に(しかも実写に)するには、相当の工夫が必要なのは想像に易い。ここに脚本と演出の妙が生じるのであって、それこそが映画の真髄である。その意味で、クドカンはやっぱり誉められて然るのかもしれない。
ストーリーは一体に見えて細切れだ。ポイントに強引に名優&曲役者が並べられている。このあたりはTV構成作家としての配役強制権をちらつかせている気がする(悪口ではない、為念)。
その最たる例が中村勘九郎のアーサー王である(設定がもう可笑しいでしょ!)。しかも勘九郎の演技はコソコソしていて面白いのである。息子、食われたり!
でもその息子の中村七之助、存在感が物凄い。歌舞伎の名門とかという看板のせいでなく、ポップなのである。マッドなロック感がある。ジェンダー的妖艶さがある。金髪で女子高校生的な集団的陶酔感があるのである。
そして、その演技を蹴散らす長瀬!なんでここまでテンション続くの? 4時間モノの舞台ソープオペラの主役として成立できるパッションである。 TOKIOのチャラキャラと見くびっていました。ごめんね長瀬。
キャストの滑舌が良い。録音が良いのも効いているのかも。
この映画の唯一の弱点は、長いことである。三途の川の
あたりについては、原作から考えれば盛り込みたくて仕方ない気持ちはよくわかるし、実際によい解釈がされていると思うけど、途中までの疾走感にブレーキがかかっていることは否めないし、ここが「この映画が長い」と思わせてしまっている敗因でもあると思う。
それと、弥次喜多は結局、大井川も越えられないで映画が終わってるけど、もし“パート 2”を作ったりしたら、軽蔑しちゃいますよ私は。
ともあれ、お薦めである。上映館が全国で 150に満たないらしいが、見つけたら観ておいて損はないんじゃないかな。
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