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05/16 『コーラス』 ムービーランド 採点:★★★

『店長の映画言いたい放題「コーラス」』


1949年フランス。音楽の道に挫折し“池の底”という名の寄宿舎に赴任したマチューは、体罰と恐怖で子供達を押さえつけるラシャン校長と、反抗心でいたずらを繰り返す子供達を目にし、彼らの更正と精神的安定に、合唱を教えることにした。彼らは徐々に歌にのめり込んでいき、粗暴な行動は目に見えて少なくなっていった。ある日、寄宿舎が火事になる。責任を問われ解雇されたマチューの先に待っていたのは、一番の年下で孤児のペピノだった。


フランスで2004年に社会現象をも巻き起こした話題作、ということらしい。サントラ盤も売れているらしい。アメリカ映画じゃなくてフランス映画なので、ロックやゴスペルじゃなくクラシックだけど、それでも売れているというのは好感だ(もっとも時代背景はロック誕生以前なんだけどね)。
手に負えない子供達を音楽で矯正(ってこの言葉はちょっと不道徳かもしれませんゴメン)するという、このようなコンセプトの映画はとってもたくさんある。私が最近観たものではたとえば『スクール・オブ・ロック』(2003)とか。なので、この手の映画にチャレンジするときは、製作者は当然ながら過去の作品にはない“新規性”を必要とすると思うのだが、残念ながらこの映画には、この“新規性”と呼べるものはないように思う。
ではなぜ、フランスでは社会現象が起こったのか。
やっぱりこれでしょう。ジャック・ペランのマジックですね。『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989)の、エンディングでボロ泣きしている彼です(ついでに我々もボロ泣き)。でもジャック・ペランが製作に関わっているので、映画の細工が、なんとなく『ニュー・〜』を踏襲している気がしてしまうのであった。
ペピノ役のマクサンス・ペランは、文句なく可愛い。ジャック・ペランの息子じゃなけりゃ〜もっと良かったのにな。
子供達のキャスティングも、適切だった。とりわけ良かったのが、やはり“奇跡のボーイソプラノ”の呼び声高いジャン=バティスト・モニエだろう。声もだが、歌うときの表情が素晴らしい。
ジェラール・ジュニョは、ユーモラスにお間抜けな恋心を演じたり、子供達には優しいパパだったりと大活躍だ。主演作の『バティニョールおじさん』(2002)、興味が湧いてきた。
ひとつ改めて教訓を悟った。子供は叱るよりも、尊重して褒めたほうが、言う事をきくようだし、成長するようだ、やはり。


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