愛について書かれた言葉はどれも真実。
シェークスピア曰く、「恋人たちの出逢いは旅の終わり」。
何て素敵な言葉でしょう
アイリス(ケイト・ウィンスレット)
街を離れ、どこか静かな場所で気分転換がしたい。
食事をしたり、読書をしたり…
自殺したい気分にならなければいい
アマンダ(キャメロン・ディアス)
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ロンドンの新聞社に勤めるアイリスは、人生で最も惨めな瞬間を迎えていた。3年間も愛し続けてきた同僚のジャスパー(ルーファス・シーウェル)が、目の前で他の女性と婚約発表をしたのだ。2人の関係はとっくに終わっていたが、彼のことが忘れられずにいたアイリス。ひとり寂しく郊外のコテージに帰り、哀れな自分を思うと涙が止まらなかった。
ロサンゼルスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダは、同棲中の作曲家イーサン(エドワード・バーンズ)とひどい別れ方をしていた。原因はイーサンの浮気だったが、恋愛に不器用なアマンダにも問題があった。彼女は怒りにまかせてイーサンを家から追い出したものの、そんな恋人との別れにも涙すら流せないでいた。そして??
9,600キロ離れたロンドンとロサンゼルスで、見ず知らずのアイリスとアマンダがパソコンの前に座っていた。最悪の状況を抜け出すための旅に出たいと考えていたアマンダが、アイリスの出した“貸しコテージ”の広告を見つけたのだ。2人はパソコンを通じて話し合い、<ホーム・エクスチェンジ>をすることに。それは条件の合うもの同士が、お互いのバケーション中に家も車もすべて交換するというもの。環境を変えることは、今の2人にとって願ってもないことだった。
アマンダの場合
ロンドン郊外のコテージに到着したアマンダの頭には、職業病で映画のナレーションが流れていた。「アマンダはすべてを手に入れていたが、この休暇には足りないものがある」。そして静かすぎる夜を迎えた時、突然の訪問者がやって来る。アイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)だった。初対面にもかかわらず、アマンダはグラハムに恋を終わらせたばかりなことや、かつてないほどの孤独に襲われていることを告白。そして気持ちが高揚するのを感じながらキスを交わし、やがて…。これこそバカンスで起こるハプニング。一方のグラハムもアマンダに心惹かれていくのだった。
翌朝、グラハムの携帯電話が鳴る。それは“ソフィ”という名前の着信。グラハムには彼の人生があり、アマンダは滞在2日目にして早くも元の生活に戻る決意をしていた。その時、再びナレーションが聞こえてくる。「求めていたわけではないが、愛が彼女をとらえた」と…。そしてその夜、ロスに帰るはずだったアマンダは、グラハムの行きつけのパブへと足を向けるのだった。
次の朝、再びグラハムの携帯が鳴る。今度の着信は“オリヴィア”から。彼は単なるプレイボーイなのだろうか? 2人は“夜を共にした後の初デート”に出かけ、お互いに自分の人生を語り合う。しかし恋人同士のように戯れてはいたが、アマンダは恋することに自信を失っていた。
「アマンダはいつも男と距離を置こうとする」というナレーションを振り払った彼女はグラハムの自宅を訪ね、そこで意外なものを見せられる。2年前に離婚したグラハムには、ソフィとオリヴィアという2人の子供がいたのだ。「他人が自分たちの生活に入ってくることが怖かった」というグラハム。アマンダはショックを受けながらも、今までとは違う一面を見せる彼とその子供たちを受け入れている自分に気づく。ロンドンとロスの“遠距離恋愛”が上手くいくとは思えなかったが、2人にとって一番の問題は、すでに本気で愛し合っているということだった…。
アイリスの場合
ロスでバカンス気分を満喫しているアイリスの元を、アマンダの仕事仲間だというマイルズ(ジャック・ブラック)が、恋人のマギー(シャニン・ソサモン)と共に訪ねて来る。少しエキセントリックだが、人の良さそうなマイルズ。それがアイリスにとって大切な出逢いになろうとは…。
今までの自分を忘れられそうだったアイリスを再び過去に引き戻したのはジャスパーからの電話だった。アイリスにひどい仕打ちをしておきながら、仕事のことでは都合のいいように彼女を頼ってくる。そんなアプローチを断りきれない自分を悔しく思っていたアイリスに、2つ目の出逢いが訪れる。かつてハリウッドの有名な脚本家であった老人、アーサー(イーライ・ウォラック)だった。アーサーは数々の名セリフを生み出してきただけあって、アイリスのことを映画に例えて励ましてくれる。「映画の中には主演女優とその親友がいる。君は主演女優のはずなのに、なぜか“親友役”をやっている」??アイリスはそんな言葉に心を打たれるのだった。
「カリフォルニアに“サンタアナの風”が吹くと何かが起こる」とマイルズが語った通り、アイリスの周りには見知らぬ土地でできた友人たちが集まって賑やかになってきた。アーサーが脚本家協会から表彰されるための準備やマイルズとの交流を通して、彼女の中で何かが変わろうとしている。特にマイルズと過ごす時間がかけがえのないものに思えてきたが、彼にはマギーという恋人がいる…。ところがマギーは、マイルズに隠れて他の男とデートをしていたのだ。「叶わないと知りながら恋に落ちてしまう」??アイリスとマイルズは似た者同士なのだった。お互いの心を慰め合いながら、2人の距離は急接近。しかしアイリスは「愛してる」の一言がどうしても言い出せなかった。
マイルズがマギーを忘れられないのと同じく、アイリスもジャスパーに心を残していた。そんな彼女の前に何とジャスパーが現れる。はるばるロンドンから会いに来た自分を許してほしいと語るジャスパーに、アイリスの心は大きく揺れ動くのだった…。 |