コンピュータ・セキュリティ最大の弱点は、それをつくった人間
氏名:ジャック・スタンフィールド
職業:銀行のセキュリティ部門幹部
ミッション:自ら作り上げたセキュリティ・システムに侵入すること
コンピュータ・セキュリティの専門家、ジャック・スタンフィールド(ハリソン・フォード)はシアトルに本拠を置くランドロック・パシフィック銀行に勤務している。人望厚いトップクラスの重役であるジャックは、業界最高の効果的な盗難防止用コンピュータシステムのデザインによってキャリアと名声を築いてきた。追跡プログラム、アクセスコード、ファイヤーウォールの複雑なネットワークによって、ますます巧妙を極めるインターネット・ハッカーの絶え間ない脅威から銀行の所有資産を守るシステムだ。
ジャックの地位は、彼と、建築家の妻ベス(バージニア・マドセン)と2人の子供たちに快適な生活を保障している。一家はシアトル郊外の住宅地にある美しい家で裕福な生活を送っていた。しかし、ジャックのシステムには彼が計算に入れていなかった弱点があった。それは、彼自身だった。この弱点を、きわめて冷酷かつ機略縦横の泥棒が利用しようとしていた。
ビル・コックス(ポール・ベタニー)はジャックと彼の家族を何ヵ月にも渡って研究してきた。個人情報に近づくためのデジタル機器、ビデオレコーダー、パラボラマイクなどを駆使して、一家のオンライン使用状況をモニタリングし、電話を盗聴し、毎日の行動を探ったのだ。コックスはいまや子供たちの友人の名前、一家の医療記録、一家の居住区を守る防犯ステーションのIDコードまでを知っていた。
半年以上をジャックの様々な局面に組織的に侵入することに費やした後、コックスにとってその“投資”の成果を回収すべき時がきた。
統制された傭兵チームを率いたコックスは、おびえるベスと子供たちを家の中で人質にとることによって、スタンフィールド家をコントロール下に置く。そしてジャックにランドロック・パシフィック銀行から1億ドルを強奪する計画の駒となることを強制する。
考えうる逃げ道はすべて抜け目なく先回りしたコックスによって塞がれ、助けてくれそうな味方も身近になく、妻子の命を盾に取られたジャックは、自らが構築した鉄壁のセキュリティ・システムのほころびを探さざるを得なくなる。目的は恐喝者のオフショア口座に金を流出させ、その罪をジャック自身がかぶり、コックスの存在を示す電脳上のあらゆる証拠を消し去ること。
絶え間ない監視下、リスキーな処理をするためにジャックに与えられた猶予は数時間。その間に彼は、何とかペテンと偽の身元で固められた犯罪者の鉄壁(ウォール)に抜け穴を見つけ出そうとする。家族を救うため、そして、コックスをコックス自身のゲームにおいて打ち負かすために。 |